「作品への感動と感謝を、そのまま価格に」
フリーランスイラストレーターくさすけが「あと値決め」導入に込める想い
2020年8月7日より「あと値決め」でのイラストサービスを運営開始したフリーランスイラストレーターくさすけ様に「あと値決め」導入と有償化に踏み切った背景、そしてイラストレーターとしての姿勢をお聞きしました。
くさすけについて
くさすけは、「大切な記念日に花を持たせられるように」というビジョンのもと、似顔絵・イラスト・漫画を制作するフリーランスイラストレーターです。自分のイラストで誰かを喜ばせたいという思いから、Instagramのフォロワーに対して無料で似顔絵を作成する「100人無料似顔絵」などのSNSを通じた活動を行ってきました。これからも、誕生日・結婚記念日・自分へのプレゼントといった様々な「記念日」に花を持たせられるような作品をより多くの方に提供していきます。
くさすけ公式HPはこちら: https://www.kusasuke.com/
あと値決めの仕組み
「あと値決め」は、購入者がサービス・商品を体験した「あと」に、自分で価格を決定・支払いを可能にする仕組みです。くさすけにイラストを依頼したユーザーは、作品が手元に届いたあとに、値決めフォームにて自由に価格を決めることができます。
イラストの有償化と「あと値決め」という選択
ーー本日はどうぞよろしくお願いいたします。
はじめに、イラストレーターとしての活動を開始された経緯をお聞かせください。
くさすけ様(以下省略):
もともと絵を描くことが大好きだったのですが、漫画家を目指す過程で挫折を経験し、サラリーマンとして働くことになりました。お金を稼ぐというより、他の人を喜ばせたいという気持ちから、サラリーマンをしながらもイラストを描き続けていました。
2年前に「何かアクションを起こしたい」と思い立ち、無償で100名の方に似顔絵を制作する「100人無料似顔絵」という取り組みを始めました。ここから、他人のために絵を描く機会がぐっと増えました。
ーーどのような背景から、イラストの有償化に移行しようと思われたのでしょうか?
作品のクオリティに対してきちんと責任を持ちたいと思ったためです。「『お金』という約束をすることで、自分にも責任が生まれ、作品の質が保てる。無料で行うサービスは、クリエイターにとっては一種の責任逃れだ」という知人からのアドバイスをきっかけに、自分のイラストに対するプロ意識を持ちたいと強く考えるようになりました。
ーー定価を設けた有料化も可能だったと思うのですが、なぜ「あと値決め」を使った有料化をお考えになったのでしょうか?
もともと無償で提供していたため、価格を一律に設定することに抵抗がありました。依頼してくださる方の年齢層が幅広いこともあり、個々の価値観に価格の設定を委ねる方法を探していたところ、「あと値決め」にたどり着きました。
ーー他手段での受注・制作はご検討されましたか?
イラストの依頼サイトに登録しようとしたことはありましたが、価格の相場や受注の内容が固定されていたことに違和感を抱き、プラットフォームでの受注はしませんでした。
第三者のサービスを使わずに、個人間決済サービスの法人アカウントを用いた自己運用を検討しました。しかし、API連携などの導入設定が困難だったこともあり断念しました。
ユーザーフレンドリーな値決め体験の設計
ーー価格設計などの値決め体験を設計されるにあたり、どのようなお考えがありましたか?
私はあくまでも、依頼者が似顔絵を受け取って、感動や感謝の気持ちの「形」や「対価」としてお金を受け取りたいと考えています。毎月500円の小学生からもらう100円の価値は、大人からもらう1万円と同じくらいの価値があると思っているため、依頼者それぞれの状況や価値観に沿って自由自在に値段を決めることのできる設計を心がけました。
「あと値決め」導入の過程で芽生えたプロ意識
ーー「あと値決め」導入に向けたお打ち合わせや検討などを通して、改めてお考えになったことがありますか?
心持ちが大きく変わりました。個人間決済サービスでの自己運用を検討していた時は、どこかに「できなくてもいいや」という気持ちがありましたが、打ち合わせを重ねるうちに、プロ意識を持ちながら取り組んでいこうと気を引き締めることができました。
実際に、「あと値決め」での本格的な事業化のために、ホームページのリニューアルやSNSでのライブ配信といった新たな取り組みにチャンレンジしています。
問い合わせ時には、ここまでヒアリングや企画提案をしていただけるとは思っていませんでした。決済のシステムをよく理解していなかったため、運用方法に関してご相談に乗っていただけたのは特にありがたかったです。
くさすけのこれから
ーー最後にくさすけ様の夢や展望をお聞かせください。
自分の活動を多くの人に知ってもらい、「この絵といえばくさすけ」というイメージを作り上げたいですね。しばらくは個人からの受注制作を続けると思いますが、ゆくゆくは企業からの制作依頼を受けたいと考えています。
「自分のイラストで他の人を喜ばせたい」という創作活動の原点に立ち返ると、デジタルのみではなく、アナログの作品も重要だと考えています。データのみをお送りしていた「100人無料似顔絵」企画では、一枚の価値が希薄になってしまう感覚がありました。「世界にひとつだけ」というアナログの特性を考えると、もう一度きちんとアナログでのイラスト製作を勉強し直したいです。
「あと値決め」でのイラスト受注では、ご希望に沿って、デジタル・アナログ両方の形式でイラストをお届けする予定です。
ーーありがとうございました。
くさすけ似顔絵・イラストサービスは下記フォームからお申し込みください。
事業者も購入者もカンタンに 〜「あと値決め」ご利用方法〜
あれもこれも「あと値決め」 〜多領域における活用事例〜
「あと値決め」は2019年8月29日(木)に当社がリリースした国内初のポストプライシングサービスです。価格への納得(合意)と支払いは、サービスや商品の利用・体験の前に発生するのが一般的ですが、「あと値決め」は、サービスや商品の利用・体験後に消費者が自ら価格を決定しお支払いを行うことを可能にする仕組みであり、従来とは全く異なる新しい購買体験を提供します。
「あと値決め」は当社の提供する後払い決済サービスのオプションサービスとして利用が可能です。また、「あと値決め」の導入・利用料金も、事業者による”あと値決め形式”で決まります。
現時点で、エンタメ、シェアリング・エコノミー、冠婚葬祭、リアルイベント、新規事業等の約30企業が利用に向けた調整を進めています。今後どういった事業形態に導入が進んでいくのか、また消費者は実際にいくらの値段をつけるのかが、注目されています。
「あと値決め」の概要資料やお打ち合わせをご希望の方は、下記フォームからお問い合わせください。