エイベックス・デジタルが「あと値決め」を導入。
コロナ禍でのエンタメサービスの新たなマネタイズ手法として ポストプライシングを採択
~実証実験では投げ銭の4倍の入金率に~
株式会社ネットプロテクションズ(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長(CEO):柴田 紳、以下当社)は、当社が運営する国内初・国内唯一のポストプライシングサービス「あと値決め」を、実証実験を行っていたエイベックス・デジタル株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役社長:若泉 久央、以下、エイベックス・デジタル)にて正式導入することが決定いたしましたのでお知らせいたします。
エイベックス・デジタルでは、コロナ禍でのエンタメサービスの新しいマネタイズ方法として、「あと値決め」の導入に際して実証実験を行っており、その結果投げ銭の一般水準に対して4倍にあたる80%以上の入金率を達成いたしました。本結果を踏まえて、正式導入が決定いたしました。
■導入内容・利用形式に関して
この度の「あと値決め」導入によりポストプライシングと呼ばれる「あと値決め形式」でのイベント開催が可能になります。参加顧客はあと値決め形式のチケットを決済するのみで本形式でのイベントへの参加が可能です。また、エイベックス・デジタルではチケット決済時にあと値決め決済を用いる同意と共にチケット受付を行うのみで本形式でのイベント開催が実現できます。
フィンテックインフラを持つ当社がチケットの決済から価格受付・請求・入金等のオペレーションを全て代行するほか、国内シェアNo.1の後払いを運営する当社の持つ基本機能として、未回収リスクは100%保証され、顧客の未払いや入金遅延に伴う諸対応まで含め全て代行を行います。
一般的な「投げ銭サービス」においては、売上の10-20%の手数料が発生する形式が主流ですが、あと値決めで発生する手数料はチケット売上から数%のみとなります。
(※提携している支払い方法に応じて顧客手数料が発生する場合がございます。)
■実証実験成果と今後の活用に関して
エイベックス・デジタルでは、あと値決めの導入に向けてエイベックス・デジタルの抱えるファンクラブアーティストの開催するファン向けイベント等にて実証実験を行いました。その結果として、投げ銭の一般水準に対して4倍以上となる80%の入金率、設定した最低価格からの平均上乗せ金額としては2470円という結果になり、コロナ禍におけるオンライン中心でのマネタイズ手法の1つ、新しい応援の形として十分な実績が出ることが確認できました。
その結果を踏まえ、エイベックス・デジタルとネットプロテクションズにて、今後のファンミーティングやライブ等のエンターテイメントイベントにてあと値決めを正式導入していくことについて合意しました。
■コロナ禍において「投げ銭」ではなく「あと値決め」が選ばれる理由
コロナ禍に伴うオフライン興行の休止要請等から、エンターテイメント業界全体が事業収支上の打撃を受けており、今後どのように顧客と関わるか、ニューノーマルな在り方が求められています。
あらゆるシーンでのオンライン化が余儀なくされたこともあり、如何に事業継続可能なマネタイズ方法を実現するかといった面においては各社模索が続いている状況にあり、オンラインライブ・オンラインスポーツ観戦など各種プラットフォームが台頭したのち、多くのプラットフォームでは投げ銭システムが導入されましたが、収益を支える水準での明確な成果は得られていない現状です。
弊社にて市場背景を調査したところ、「ライブチャット」以外のコンテンツにおいてはそもそも投げ銭が支持されておらず、コンテンツ種別毎の求める価格形式に関する調査結果では、1割程度の支持率に留まっていることがわかりました。その傾向は投げ銭イメージの強い声優やYoutuberなどのライバ-を含め同様であることが先の調査では明らかになっております。
一方でオンラインイベントへの顧客の参加意向や支払い意向は上昇の兆しが見えており、定価の半額以上を支払い参加したいという顧客は60%を超えています。その上で参加するかどうかは価格次第という顧客層が全体の41%を占めており、イベントプライシングはエンターテイメント事業者にとって非常に重要なTOPICとなりつつあります。
そんな中、80%を超える高い入金率であり、任意価格制度のうち顧客支持率が第1位であることが分かったあと値決め形式を用いてのマネタイズの有効性が見えて参りました。そういった市場背景とあと値決めの実績から、エイベックス・デジタルでの実証実験が始まり、その結果も踏まえ、この度正式導入の合意に至りました。
▽参考元
・PRTIMES:国内初公開 「コロナ禍でのイベント中止・オンライン開催に関する意識調査」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000232.000022451.html
・PRTIMES:リアルイベント・コンサートライブ配信での投げ銭支持率は1割以下。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000238.000022451.html
※投げ銭における入金率データはエイベックス・デジタルの平均ではなく弊社調査による投げ銭入金率の一般水準となります。
■現在、コロナ禍でのエンタメプラットフォーマー支援のためキャンペーンを実施中
コロナ禍でのエンタメ業界でのマネタイズ課題解決へ貢献するため、オンラインライブやファンクラブなどを支えるプラットフォーム企業に対して「あと値決め」を決済手数料などの原価のみでのご提供を行っております。
一般的な投げ銭サービスなどでは仲介手数料が高いことが多く、10-20%程度の手数料が発生するため、ファンからの応援がアーティストに届くまでにせっかくの応援としての対価が目減りしてしまいます。あと値決め形式の実現には決済サービスとの連携が不可欠となりますが、決済事業を運営するネットプロテクションズが「あと値決め」を提供することにより、応援のために必要な決済システムとしての受け皿を限界費用で社会へ提供することが可能となります。
相次ぐ各種規制の中、エンターテイメント活動を続けるアーティストを支援するプラットフォーマーの皆様を、よりエンパワーメントするため当キャンペーンを実施実施しております。
※2021年6月時点では終了時期未定
お打合せ・概要資料・デモ画面・実証実験データ等をご希望の方はこちらよりお問合せください。
https://pricing.netprotections.com/inquiry/
■あと値決め運営会社”ネットプロテクションズ”、60億円の資金調達を実施
2021年、株式会社ジェーシービー(本社:東京都港区、代表取締役会長兼執行役員社長:浜川 一郎、以下JCB)を引受先とする約60億円の第三者割当増資について合意しました。
▽参考
Forbes:【2月第4週資金調達まとめ】「NP後払い」運営のネットプロテクションズが60億円の資金調達
https://forbesjapan.com/articles/detail/40061
■国内初・国内唯一の「あと値決め」サービス
ネットプロテクションズの「あと値決め」はCtoCやオンラインサービスのプラットフォームや東証一部上場企業から個人事業主まで幅広くご利用頂いているポストプライシング(後から値段を決める形式)をまるっと代行する国内初・国内唯一のサービスです。
投げ銭の4倍にあたる80%以上の入力率を達成可能であり、ご利用料金は決済手数料のみのため追加コストの発生も少なく、事業者様のサービスにおいてあと値決め形式を実現し、企業の収益性の向上致します。
▽サービスの特徴
●1.発生費用は5%以下の決済手数料のみ。
●2.最低価格が設定可能。未回収リスクも100%保証
●3.東証上場一部企業を含む、1000を超える事業者様にて利用
●4.会員登録不要な簡易決済のAPI接続にて利用可能
(開発を伴わないCSV形式可)
■会社概要
当社はテクノロジーを活用して新しい信用を創造する「Credit Tech(クレジットテック)」のパイオニア企業として、あらゆる商取引を円滑にしていくことを目指しています。2002年より、日本で初めて未回収リスク保証型の後払い決済サービス「NP後払い」の提供を開始し、年間流通金額では前年比約16%の成長率、国内ECの後払い決済市場において現在ではシェアNo.1(注1)を誇る加盟店基盤を有し、年間ユニークユーザー数(注2)が1,580万人に達し、2021年3月までに累計利用件数が2.8億件を突破するまでに至りました。2011年より、同サービスにより培った独自の与信ノウハウとオペレーション力を企業間取引向けに展開した「NP掛け払い」の本格販売を開始し、年間流通金額では前年比約27%の成長率、国内掛け払い決済市場において、No.1の取扱高シェア(注3)を維持しております。2017年には、購買体験がこれまでより快適になるやさしい後払い決済「atone(アトネ)」の提供を開始しました。さらに2018年には、台湾においてもスマホ後払い決済サービス「AFTEE(アフティー)」をリリースしました。これらの事業を通じて、顧客の購買歴・支払い歴をあわせた取得難度の高い信用ビッグデータを保有しており、今後は様々な領域でのデータ活用・展開を模索していきます。
商号 :株式会社ネットプロテクションズ
代表者 :代表取締役社長 (CEO) 柴田 紳
URL :https://corp.netprotections.com/
事業内容 :後払い決済サービス「NP後払い」の運営
企業間決済サービス「NP掛け払い」の運営
訪問サービス向け後払い決済サービス「NP後払いair」の運営
新しいカードレス決済「atone(アトネ)」の運営
台湾 スマホ後払い決済「AFTEE(アフティー)」の運営
ポイントプログラムの運営
創業 :2000年1月
資本金 :1億円
所在地 :〒102-0083
東京都千代田区麹町4丁目2-6 住友不動産麹町ファーストビル5階
注1)当社推計(加盟店ベース)。2021年1月7日付通販新聞掲載の「第75回通販・通教売上高ランキング」に掲載されている300 社のうち、家電や高級ブランド品などを扱う企業を除いた239社を対象とし、その239社の中で後払い決済を導入している企業166社の後払いアウトソースサービスの導入状況を当社グループで調査(2020年3月1日時点)。また、上記239社のうち、後払い業務をインハウス化(自社提供)している会社は49社、後払いを導入していない会社は73社存在する。 注2)2020年4月1日~2021年3月31日における「NP後払い」の利用者のうち、氏名・電話番号の双方が一致する利用者 注3)当社推計(取扱高ベース)。公表資料からデータ取得可能なプレーヤーの取扱高から推定される掛け払い決済市場=NP掛け払い取扱高:677億円 + Paid取扱高(※外部取扱高のみ、株式会社ラクーンホールディングス説明資料より):198億円 + MF Kessai取扱高(※マネーフォワードケッサイ株式会社のプレスリリースから当社グループ推計):200億円 (集計期間それぞれ2019年11月~2020年10月)